円周角の定理の逆の性質とその証明について
円周角の定理の逆の性質とその証明方法について書きます。
円周角の定理の逆とは
4点A,B,P,Qについて、
点P,Qが直線ABに関して同じ側にあり、
$\angle APB = \angle AQB$
ならば、4点A,B,P,Qは1つの円周上にある。
円周角の定理の逆の証明
下図をご覧ください
上図では、3点A,B,Qを通る円Oと点Pに対して、次の1 ~ 3が成り立っています。
1.点Pが円Oの周上にある。(緑のケース)
2.点Pが円Oの内部にある。(赤のケース)
3.点Pが円Oの外部にある。(青のケース)
$\angle APB = \angle AQB$であるとき、
点Pが円Oの内部にあると仮定すると、$\angle APB > \angle AQB$となるが、
これは$\angle APB = \angle AQB$に矛盾する
点Pが円Oの外部にあると仮定すると、$\angle APB < \angle AQB$となるが、
これは$\angle APB = \angle AQB$に矛盾する
以上から、2,3と矛盾するので、点Pは円Oの周上にあると言えます。
つまり、4点A,B,P,Qは1つの円周上にあると証明することができます。
初版:2020/4/22