絶対値で表現される2次関数の放物線と直線の共有点の個数の問題の解法
絶対値で囲まれている2次関数と直線の共有点の個数をもとめる問題の解法をまとめます。
まず、例題を。
$f(x) = |x^2 + 2x - 3| + 2x + 6,g(x) = 2x + a$(aは定数)とする
$y = f(x)$のグラフと$y = g(x)$のグラフの共有点の個数を求めよ
共有点の個数なので、$|x^2 + 2x - 3| + 2x + 6 = 2x + a$
として、2x + 6を右辺に移行すると、2xが消えて定数になります。
なので、絶対値の2次関数と直線の共有点の個数を調べる形にもっていきます。
では、解答例をみていきましょう。
解答例
求める共有点の個数は、
$y = |x^2 + 2x - 3|$のグラフと直線$y = a - 6$
との共有点の個数に一致する。
$x^2 + 2x - 3 = (x - 1)(x + 3)$だから、
$y = |x^2 + 2x - 3|$の絶対値を外すと
$-(x^2 + 2x - 3) (-3 < x < 1))$
$x^2 + 2x - 3 (x <= -3,x >= 1)$
となります。
また、グラフは下図のようになり、グラフより求める共有点の個数は
$a < 6$のとき0個,$a = 6$のとき2個
$6 < a < 10$のとき4個,$a = 10$のとき3個
$10 < a$のとき2個
初版:2018/5/23