2次関数の条件付き最大値・最小値問題の解法テクニック
2次関数の条件付き最大値・最小値問題の解法テクニックをまとめます。
まずは、例題からみていきます。
2つの変数x,yが$x^2 + y^2 = 1$を満たしながら変化する時
式 $y + x^2$の取りうる値の最大値・最小値を求めよ
$x^2 + y^2 = 1$
をxに着目して変形し、対象となっている式に代入すれば、2次式が-なので、最大値がだせそうですが、
問題は、最小値をどうやって求めるかです。
ここで、$x^2 + y^2 = 1$の変数の変域について考えてみます。
$x^2 = 1 - y^2$
ここで$x^2 >= 0$ですから、
$1 - y^2 >= 0$
$1 - y^2 >= 0$を変形して
$(1 + y)(1 - y) >= 0$から
$-1 <= y <= 1$
このように、yの範囲を絞ることができるので、最大値・最小値が求められそうです。
では、上記を踏まえて、解答例をみていきます。
解答例
$x^2 + y^2 = 1$から
$x^2 = 1 - y^2 >= 0$ よって $-1 <= y <= 1$
$-1 <= y <= 1$だから、$y = \dfrac{1}{2}$のとき最大
$y = -1$の時最小である。
$x^2 = 1 - y^2$から$x$も求めて
$(x,y) = (\pm \dfrac{\sqrt{3}}{2}, \dfrac{1}{2})$のとき最大値$ \dfrac{5}{4}$
$(x,y) = (0,-1)$のとき最小値$-1$
初版:2018/5/24