酸化数の求め方
以下のルールに従うと、ある原子の酸化数を求めることができます。
覚えましょう。
①単体の原子の酸化数は0とする
$O_2$の$O$の酸化数は0になります。
②化合物中の水素原子の酸化数は+1
$H_2O$の$H$の酸化数は1とします。
これより、Oの酸化数は-2になります。
③化合物中の酸素原子の酸化数は-2
$CO_2$の酸素原子の酸化数は-2になります。
よって、Cの酸化数は-4です。
④単原子イオンの酸化数はその価数に等しい
$Ca^{2+}$の酸化数は+2、$Cl^-$の酸化数は-1など
⑤化合物中の各原子の酸化数の総和は0
$H_2O$は②①より$H \times 2 = +2$,$O = -2$より
$H_2O = +2 - 2 = 0$となります。
⑥多原子イオン中の各原子の酸化数の総和は、その多原子イオンの価数と等しい
$NH_4^+$の場合、酸化数の総和は多原子イオンの価数が+なので1となります。
よって、Nは
$N + 4 = +1$
$N = -3$
と求められます。
⑦例外$H_2O_2$
例にならうと、$H_2 = 2$,$O_2 = -4$となり、0になりません。
この場合は、$O = -1$になります。
初版:2022/9/25