四分位範囲と四分位数について
範囲と四分位範囲についてまとめます。
範囲とは
データの最大値と最小値の差のことを範囲という
100点満点のテストのデータ10件を例にとると
{1,5,20,40,60,80,50,30,20,10}
最高点は90、最小点は1点なので、範囲は80 - 1 = 79となります。
四分位数とは
データの値を小さい方から順に並べたときに、4等分する位置にくる3つの値のこと。
小さい方から、第1四分位数,第2四分位数,第3四分位数といい。
順に\(Q_1,Q_2,Q_3\)と表す。
第2四分位数は中央値になります。
\(Q_1、Q_3\)の求め方
データ{3,5,4,4,9,7,8}を例として、\(Q_1,Q_3\)を求めてみます。
1.まず、データの値を小さい方から順に左に並べます。
{3,4,4,5,7,8,9}
2.左半分のデータを下位データ、右半分のデータを上位データとする
色分けしてあるところが、それぞれ、下位データ、上位データになります。
{$3,4,4$,\(5,\)\(7,8,9\)}
3.下位データの中央値(第1四分位数\(Q_1\)),
上位データの中央値(第3四分位数\(Q_3\))を求める
\(\{3,4(Q_1),4\),\(5(Q_2),\)\(7,8(Q_3),9\)}
このデータでは奇数個のパターンですが、
下位データ,上位データが偶数個ある場合は、真ん中の2つの値を足して2で割った値になります。
四分位範囲とは
四分位範囲の定義は\(Q_3 - Q_1\)
四分位偏差とは
四分位偏差の定義は\(\displaystyle \frac{Q_3 - Q_1}{2}\)
初版:2021/8/18