三角形の傍心の性質とその証明
図のように三角形の一つの頂点における内閣の2等分線と、
他の2つの頂点における外角の2等分線は一点で交わる。
この点を傍心という。
また、傍心を中心として、一辺と他の2辺の延長線に接する円がかけ、
この円を三角形の傍接円という。
一つの三角形において、傍心は3つあるので、傍接円は3つある。
図にある傍心Iaは頂角A内の傍心という。
傍心の証明
下図のように\(\triangle ABC\)で、\(\angle B, \angle C\)の外角の2等分線の交点Iaとし、
Iaから辺BC,CA,ABまたはその延長に垂線IaD,IaE,IaFをおろす。
直角三角形の斜辺と他の一辺が等しいので、
\(\triangle 三角形IaBD \equiv \triangle IaBF\)から
IaD = IaF
同様に、IaD = IaE
ゆえ、IaE = IaF
直角三角形の斜辺と他の一辺が等しいので、
\(\triangle IaAE \equiv \triangle IaAF\)
ゆえ、
\(\angle IaAE = \angle IaAF\)
すなわちAIaは\(\angle A\)の2等分線である。
他も同じ性質を利用して求められる。
初版:2021/6/21