3項間漸化式の解法について
$a_{n + 2} + pa_{n + 1} + qa_n = 0$
型で表される3項間漸化式の解法をまとめます。
$a_{n + 2} + pa_{n + 1} + qa_n = 0$型の解法
式を以下のように変更します。
$a_{n + 2} - αa_{n + 1} = β(a_{n+1} - αan)$
このとき、α,βは$x^2 + px + q = 0$の解
解説
このことが成り立つことを確かめてみます。
$a_{n + 2} + pa_{n + 1} +qa_n = 0 - ①$
$a_{n + 2} - αa_{n + 1} = β(a_{n+1} - αan)$ - ②
と変形できたとすると
②を展開して
$a_{n + 2} - (α+β)a_{n + 1} + αβa_n = 0$ - ②'
①と②'を比較して
$-(α+β) = p$
$a + β = -p$ - ③
$αβ = q$ - ③'
α,βを2解にもつ2次方程式は、
$(x - α)(x - β) = 0$
展開すると、
$x^2 - (α+β)x + αβ = 0$ - ④
④に③と③'を代入する
$x^2 -(-p)x + q = 0$
$x^2 + px + q = 0$ - ⑤
⑤を解くと、αとβが求められるので、 このαとβを使って、漸化式型の解法にもっていきます。
初版:2021/4/28