3次方程式の解と係数の関係の公式とその証明方法について
3次方程式にも解と係数の関係を一般化し、問題として利用することがあります。
解と係数の関係について、まとめたいと思います。
3次方程式の解と係数の関係の公式
$ax^3 + bx^2 + cx + d = 0(a \neq 0)$の3つの解を$α,β,γ$とすると
$$α + β + γ = - \dfrac{b}{a}$$
$$αβ + βγ + γα = \dfrac{c}{a}$$
$$αβγ = - \dfrac{d}{a}$$
3次方程式の解と係数の関係の公式の証明
$ax^3 + bx^2 + cx + d = 0(a \neq 0)$の3つの解が$α,β,γ$の時、等式
$ax^3 + bx^2 + cx + d = a(x - α)(x - β)(x - γ)$
が成り立ちます。
これは恒等式なので、右辺を展開して
$ax^3 + bx^2 + cx + d = a\{x^3 - (α + β + γ)x^2 + (αβ + βγ + γα)x - αβγ\}$
両辺を係数を比較すると
$b = -a(α + β + γ)$より
$α + β + γ = - \dfrac{b}{a}$
$c = a(αβ + βγ + γα)$より
$αβ + βγ + γα = \dfrac{c}{a}$
$d = -aαβγ$より
$αβγ = - \dfrac{d}{a}$
より、証明することができました
初版:2019/7/19