共役な複素数の性質1
共役な複素数の性質
複素数をα、共役な複素数を$\bar{α}$とします。
$α = a + bi$とします。
すると、以下の性質が成り立ちます。
αが実数$\Leftrightarrow \bar{α} = α$ - ①
αが純虚数$\Leftrightarrow \bar{α} = -α,α \ne 0$ - ②
複素数が実数の時の性質の証明①
αが実数なので、$α = a$
定義より、
$\bar{α} = a - bi$
実数より、$b = 0$なので、
$\bar{α} = a = α$
複素数が純虚数の時の性質の証明②
αが純虚数なので、$α = bi$
定義より、
$\bar{α} = -bi$
$-α = -bi = \bar{α}$
条件の$α \ne 0$は純虚数により、iの係数が残るので、当然ですね。
初版:2022/1/13
改訂:2022/3/17