極形式と定義とその性質
極形式
複素数平面上で、0でない複素数$z = a + bi$を表す点をPとし、
$OP = r$とします。
下図のように実軸の正の部分から半直線OPまでの回転角をθとすると、
$a = rcosθ,b = rsinθ$だから、
$z = r(cosθ + isinθ)$(だたし、r > 0)
これを、複素数zの極形式という。
また、角θをzの偏角といい、argzで表します。
図より、$r = |z|$,
定義より、$θ = argz$
また、絶対値が1の時はr = 1より、$z = cosθ + isinθ$
極形式と共役な複素数
$z = r(cosθ + isinθ)$の共役な複素数$\bar{z}$は
$\bar{z} = r(cosθ - isinθ)$
これを下図を考えて、変形すると
$\bar{z} = r(cos(-θ) + isin(-θ))$
よって、$arg \bar{z} = -argz$が成り立ちます。
初版:2022/1/18