曲線の回転移動の公式とその証明

曲線C:F(x,y) = 0を原点周りに角θだけ回転して得られる曲線は

F(xcosθ+ysinθ,xsinθ+ycosθ)=0

曲線の回転移動の公式の証明

曲線C:F(x,y) = 0を原点周りに角θだけ回転して得られる曲線をC'とします。

また、この回転によってC'上の点P(x,y)に移されるC上の点をQ(X,Y)とする。

複素数平面上では、点X + Yiは点x + yiを原点周りに-θだけ回転した点である(複素数平面の回転を参照!)といえるので、

X+Yi=(x+yi){cos(θ)+isin(θ)}=(x+yi)(cosθisinθ)

X+Yi=(xcosθ+ysinθ)+(xsinθ+ycosθ)i

よって、

X=xcosθ+ysinθ,Y=xsinθ+ycosθ

点QはC上にあるから

F(X,Y)=0

F(xcosθ+ysinθ,xsinθ+ycosθ)=0

が曲線C'の方程式になります。

初版:2022/2/3