単振り子の周期の公式と証明
長さl[m]の糸におもりをつけて、左右に小さく振動させた時の周期Tは、重力加速度を$g[m/s^2]$として
$$\displaystyle T = 2π \sqrt{ \dfrac{l}{g}}$$
単振り子の周期を求める公式の証明
単振り子を直角三角形で考えます。
振り子のx軸方向の運動方程式を考えると、直角三角形で考えると、水平方向の力はmgsinθと考えられるので、
$ma = -mgsinθ - ①$
振り子の直角三角形を考えて、
$sinθ = \dfrac{x}{l}$
これを①に代入して
$a = - \dfrac{g}{l}x - ②$
角振動数をωとしたとき、変位xにおける加速度aは
$a = -ω^2x - ③$
②は③と比較して、単振動の加速度の式とみなせるので、定数の部分((~)xの部分)を比較して
$\displaystyle ω^2 = \frac{g}{l}$
ω > 0より
$\displaystyle ω = \sqrt{ \frac{g}{l}} - ④$
単振動の周期は
$\displaystyle T = \frac{2π}{ω}$
これに④を代入して、
$\displaystyle T = \frac{2π}{ \sqrt{ \dfrac{g}{l}}}$
$\displaystyle T = 2π \sqrt{ \dfrac{l}{g}}$
初版:2022/10/11